金利とは何か、そして金利の歴史
今日は、金利とは何か、そして金利の歴史などに関しても見ていきたいと思います。
金利とは、暗号資産・法定通貨の貸し借りにおいて、貸し手から受け取る利益のことを指します。金利は借り手が貸し手に対して支払う金額であり、通常は借りた資金の一定割合を一定期間ごとに支払う形で計算されます。
暗号資産の世界でも金利というものが存在します。これはレンディングによるものや、ファーミングによるものです。ブロックチェーンの場合は、ブロック単位で支払うのことが基本になっています。
金利が存在する理由①: 資金の時間的価値:
暗号資産や法定通貨は時間とともに価値が変わります。現在手元にある暗号資産・法定通貨の価値は未来の同じ額のお金よりも高いと考えられます。これはお金を使って投資したり、消費したりできるためです。借りる側は現在手に入れたお金を使って事業を展開したり必要な支出を行ったりできるため、これに対するコストとして金利が発生します。
金利が存在する理由②:貯蓄と投資のバランス調整:
金利は、同時に投資を促進する働きがあります。高金利の時には、個人や企業が暗号資産・法定通貨を銀行やプロトコルに預けることを選びやすくなります。一方、低金利の時には借りることが経済活動を刺激するために重要です。中央銀行は金利政策を通じて経済全体の調整を行うことがあります。暗号資産が普及することによって、普及することによって、経済活動をコントロールできなくなる可能性があるということを心配している政治家や有識者がいるのも確かです。
金利が存在する理由③:リスクとインフレーションへの対応:
金利は借り手と貸し手のリスクを反映する要因でもあります。リスクが高いと見込まれる場合、金利も高くなる傾向があります。また、インフレーションが進行する状況では、貸し手は将来の返済額の実質価値を守るために高い金利を要求することがあります。
金利の歴史について:
金利の概念は非常に古くから存在しており、異なる文化や時代においてもその考え方や実践が見られます。古代メソポタミアや古代ギリシャ、日本などで利子付きの貸し出しが行われていたことが知られています。こうした歴史的背景から金利が発展してきました。
日本の場合、古代から「出挙」と呼ばれる利子付きの貸し出しの制度が存在していました。これは稲を貸し出して収穫時に利息として返すというもので、日本の金融の起源とされています。鎌倉時代以降は借上や土倉といった金融業者が登場し、金利の実践が進んでいきました。
暗号資産における金利:
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